金メダリストが創ったロードレース“ボルダーボールダー”

ボールダーの夏の始まりを告げる名物ロードレース“Bolder Boulder(以下、ボルダーボールダー)”。34回目を迎える今年も世界各国から市民ランナー5万人超が参加し、大盛況のうちに幕を閉じた。人口たった10万人の小さなボールダーにこれだけの人が集まるのは一年を通してもこの日だけだろう。 レースは毎年5月最後の月曜日、戦没者記念日に行われる。参加者全ての公式タイムが計られる大会、フルマラソン以外の大会としてはアメリカ国内で最大規模の大会だ。世界でも5番目に大きなロードレースとして知られる。<…続きはこちらから…>

世界中のアイデアが集まるボールダー

この夏ボールダーで一人の興味深い人物と出会った。彼の名はダニエル・エプステイン、「アンリーズナブル(非理性的)」な夢を持った「アンリーズナブル」な人物である。  「Unreasonable Institute(アンリーズナブル・インスティチュート)」という団体の代表であり共同創始者であるダニエルはユニークなプロジェクトを行っている。6つの大陸の17の国から25人のベンチャー企業経営者たちをボールダーに招待し、夏の間、一つ屋根の下で寝食を共にし、トップクラスのメンター(対話による気づきと助言により本人の自発的・自律的な発達を促す指導者)や投資家を呼んで議論を楽しむ。ビジネス版ブートキャンプである。<…続くはこちらから…>

成功した町“ボールダー”のDNAとは

LOHASのコンセプトを生んだボールダーがユニークな町として知られるようになったのには訳がある。持続可能なコミュニティを実現させたボールダーの町は今も自らの強さを維持し続けている。ボールダーを一つの命ある有機体として眺めると、もしかしたら私たちはその身体の「各部位」を特定し、そして「DNAモデルの成功例」を発見することができるかもしれない。 先日、今やボールダーの伝説となったリチャード・フォイ氏とこの仮説について会談する機会を得た。<…続きはこちらから…>

アメリカはグリーンにチェンジするか?

オバマ大統領の就任演説が行われる2日前の日曜日、ボールダーのセントラルパークには数百人の市民が集まり、自分たちが選出した新大統領と、彼の「更にグリーンな未来」という公約への期待と支持を改めて表明した。 非営利団体は代替エネルギーやエコ・カー、グリーンな社会基盤に関する情報を積極的に交換し、地元コロラド州の政治家達もメッセージを寄せ、小さなパレードがダウンタウンを行進した。イベントに集まった人々が撮影したこの日の集合写真はホワイトハウスに贈られ、ボールダーが「グリーン・カラー・ジョブの創出、拡大」という公約(以下、「グリーンカラー革命」)を強力にサポートして行くという意思表明を行った。<…続く…>

アメリカの環境政策はどこへ…

アメリカ合衆国大統領選挙に向け、コロラド州は自由世界の次なるリーダーたちの決戦の場となった。今年8月、コロラドの州都デンバーが民主党大会の開催地として賑わったことは記憶に新しい。その後選挙キャンペーン期間が終盤を迎えるなか、両大統領・副大統領候補は度々同州を訪れていた。伝統的に共和党色(赤)が強いコロラドにおいて、かつてボールダーだけは唯一民主党(青)寄りの郡であり、その様子はさながら真っ赤な海に浮いた青い孤島のようであった。しかし8年に渡る共和党ブッシュ政権が終わりを迎える今、州内の民主・共和両党の支持率は互角になりつつある。<…続く…>

小規模農家の挑戦

「Abbondanza Organic Seeds and Produce(以下、Abbondanzaファーム)」のリチャード・オルソン、シャノン・オルソン夫妻は今まさに、開拓者として未知の領域へ一歩を踏み出そうとしている。彼らの切り開こうとしている道は、他の数多ある小規模農家の未来への指標となり、昨今のローカルオーガニックフードのムーブメントの活性化を予感させる。<…続く…>